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ラジオ ああ、我が良き友よ・・・

生活の伴侶となっている、ラジオ日記です。

学生寮篇 その八 『北海道』

 

♪はるばるきたぜ函館へ さかまく波をのりこえて・・・♪

 

 

青函連絡船は、白いしぶきを颯爽とあげながら進み


カモメたちがあちこち空を舞う。

 


船上から見晴らす光景に

なにも言わず

奥田と私は惚れ惚れ、ただ、眺めているだけでした。

 

 


長崎・軍艦島を訪れてからはや、一年。


くされ縁の絆は

何とも言えないくらい深まっていました。

 

 

 


リュックサックを背負って横歩き。

まっすぐ行くのがもったいない。

あっちこっち何でもみてやろう。

カニ族と呼ばれた、旅のスタイルが懐かしい。

 


学生寮の先輩、同輩に北海道出身者は数多くいました。

そのメリットを見逃す手はない。

図々しく、ご厄介をおかけいたしました。


少しでもケチって、あわよくばのチャンスをモノにする。。

 

 

函館から札幌、札幌から旭川。

旭川から滝川。滝川から・・・

 

 

 

寮生コネクションばかりでは芸がありません。

たまには、ゆっくりと温泉にでも浸かりたい。

さっそくレンタカーを手配して、層雲峡へと足を伸ばします。

北海道の道は野生的で、果てしなく続く・・・

 

 

 

霧の中、突然に悠然としたその姿を現した層雲峡には圧倒されました。

黒く、ものすごくでっかい大岩のお化け。キングコングの逆襲!?

キングコングの岩の掌の露天風呂の、とろけるような抱擁に昇天させられた。

安宿での料理にお酒だったけれど、我ら青二才には、まさに天国でした。

 

 


カニ族もいいが、やはり車のほうがいい。好きな所へいける。

白樺並木をのんびりと走っていると、牛の鳴き声がする。

その声の方へ道を逸れ、すこし行くと広大な牧場だ。

放牧された牛たちが、歌っている。メルヘンの世界。

 


中学生のころの教科書にあったかなぁ

 

 

 


カ-ラジオから流れる「知床旅情」。


目の前の雲海に静かに眠る「摩周湖」。

 

 

 

 

 

レンタカーを返して、向かった先は『網走』です。

 


云わずと知れた、我らがヒ-ロ-『高倉健』。

映画『網走番外地』『昭和残侠伝』らを、

観終えた客に漂う、あの夢うつつな侠気。

”健さ~ん”

 


しかし、網走刑務所は網走刑務所でしかなかった。

 

 

 

 

 

ひと目でカニ族とわかる連中の中に、その娘(こ)はいました。